ツールバーのボタンをクリックすることで、入力する文字のフォントのサイズ、種類、飾りなどを変えることができる。
すでにあるテキストのフォントを変えたい場合は、変えたい部分の文字をマウスでドラッグして範囲を指定し、ツールバーのボタンをクリックする。
和文フォント、欧文フォント、その他のフォントがある。
全角で日本語などを入力するときは和文フォント、半角で英語や数字などを入力するときは欧文フォントが自動的に選択される。
和文フォントでよく使われるのは明朝体とゴシック体である。 明朝体は一般的に小説や論文、レポートなどの文章が長くて字が小さいものに使われる。 ゴシック体は Web ブラウザや雑誌などで使われることが多い。
通常のテキストには立っている文字を使う。これを立体(ローマン体)という。
それに対して斜めの文字を斜体(イタリック体)という。 斜体は欧文では文字を強調したり引用部分を表すために使われるが、和文ではあまり使われない。
また、幅が太くなっている文字を太字(ボールド)という。 太字は文字を強調するために使われる。
フォントサイズに表示されている「pt」という単位は「ポイント」である。 1 pt の長さは一般的には以下のように定義されている(DTPポイント)。 \[ 1\ \mathrm{pt}=1/72\ \mathrm{inch}=0.352777\cdots\ \mathrm{mm} \]
10.5 pt は約 3.7 mm となる。
Moodle Server(非公式) で第6回の小テストを受験しなさい。
各段落ごとに書式を設定できる。
メニューバー | [書式] →[段落の書式] を選択 |
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サイドバー | [プロパティ] ボタンをクリック |
本文中 | テキストの上で右クリックしてコンテキストメニューから [段落] →[段落の書式] を選択 |
インデントとは字下げのことであるが、 LibreOffice Writer では段落全体を右に下げたり左に上げたりすることも合わせてインデントと呼んでいる。
段落の一行目の位置を右に下げることを字下げという。
LibreOffice Writer ではインデントの [最初の行]
の値を増やすことで字下げを行う。
段落の一行目の最初に手動で空白を入れても良いが、段落の数が増えると手間がかかって面倒である。
字下げの例
段落の二行目以降の位置を右に下げることをぶら下げという。
LibreOffice Writerではインデントの [最初の行]
の値をマイナスにして、[テキストの前]
の値をプラスにすると良い。
段落の二行目以降の最初に手動で空白を入れることでも見た目はぶら下げにできるが、文章を変えたり、フォントサイズを変えたりするとずれるので、やらない方がいい。
ぶら下げの例(日本国憲法より引用)
この例では [最初の行]
の値を [-1]
、[テキストの前]
の値を [1]
にしている。
インデントの [テキストの前]
は、編集中でも段階的に変更できる。
ツールバー | [インデントを増やす] ボタンか [インデントを減らす] ボタンをクリック |
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段落の揃え方をオプションの [左揃え]
[右揃え]
[中央揃え]
[両端揃え]
のいずれかで選べる。
次の操作でも可能である。
メニューバー | [書式] →[文字列の配置] で [左揃え] [右揃え] [中央揃え] [両端揃え] のいずれかを選択 |
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ツールバー | [左揃え] [右揃え] [中央揃え] [両端揃え] ボタンのいずれかをクリック |
両端揃えは、複数行にわたる文章の場合に単語の間隔を調整して左端と右端の位置を揃えるというものである。 文章を行末で折り返すときに、和文では単語の途中でも区切って折り返せるので効果が分からないが、欧文ではあまり単語の途中で区切って折り返さない1)ので効果が分かりやすい。
配置の例(東北公益文科大学より引用)
ルビとは簡単に言えばふりがなのことである。 実際はふりがな以外の用途にも使われることがある。
[書式]
→[ルビ]
を選択するとルビのダイアログが開く。[適用]
ボタンをクリックすると適用される。
箇条書きとは、行頭に「・」などの記号を入れて項目を表して並べることである。
ツールバー | [箇条書きの切り替え] ボタンをクリック |
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[箇条書きの切り替え]
ボタンに付いている ▼ をクリックすると行頭に付ける記号を変えることができる。
インデントの増減で箇条書きのレベルを変えることができる。
番号付けリストとは、行頭に数字などを入れて項目に番号を付けて並べることである。
ツールバー | [番号付けリストの切り替え] ボタンをクリック |
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[番号付けリストの切り替え]
ボタンに付いている ▼ をクリックすると行頭に付ける番号の種類を選ぶことができる。
[番号付けリストの切り替え]
ボタンに付いている ▼ をクリックして [他の番号付け]
を選択すると、番号の前後に付ける区切りを独自のものに設定できる。
例えば、「1)
」のようにしたければ、「区切り」の「後」で [)]
を入力する。
インデントの増減で番号付けリストのレベルを変えることができる。
画像などの図を挿入するには以下の操作を行う。
[挿入]
→[画像]
を選択する(もしくはツールバー [画像の挿入]
ボタンをクリック)。[開く]
ボタンをクリックする。挿入した図はマウスでドラッグすることでサイズや位置を変えられる。
サイズを変える場合、図の角をドラッグすると縦横の比率を保ったまま変えられる。
図の周りのテキストの配置についてはテキストの折り返しを参照のこと。
図の周りにテキストを配置したときに、テキストをどのように折り返すかを設定する。
[折り返し]
を選択し、折り返しの種類を選ぶ。 もしくは、マウスで図をクリックして、上側のツールバーから折り返しの種類を選ぶこともできる。
折り返しの種類 | 説明 |
---|---|
上下折り返し | 図を一つの行として扱う。図の左右にはテキストは配置しない。 |
両端折り返し | テキストを図の左右に配置し、図ではテキストを折り返さない。 |
左右動的折り返し | 図の左右のどちらか広い方へテキストを折り返す。 |
左側折り返し | テキストを図の左側に配置して折り返す。 |
右側折り返し | テキストを図の右側に配置して折り返す。 |
折り返しなし | テキストは図の背面に配置し、テキストは図では折り返さない。 |
背景に | 図をテキストの背景にする。「折り返しなし」を選択している場合のみ使用可能。 |
最初に ページスタイルの「行数と文字数」タブで以下の設定を行う。
[行数と文字数指定(行グリッド線のみ)]
を選択する。[1文字の最大サイズ]
を [11pt]
にする。[ルビ文字の最大サイズ]
を [6pt]
にする。[1ページのの行数]
を最大の [42]
にする。[1行の文字数]
を最大の [43]
にする。[グリッド線を表示する]
にチェックしない。案内図にはオープンストリートマップを画像化して使用すること。 当然ながら案内図は場所を知らない人が見て分かるようになっていなければ意味がない。
[+]
ボタンと [-]
ボタン で縮尺を調整する。完成した案内状の ODT ファイルはMoodle Server(非公式) の第6回の課題に提出すること。
スキルを身につけるための課題なので、自分自身で作成しないと意味がない。